“見えないもの”との戦い
こんにちは
バイオ学科の山崎です。
DM「バイオ通信」にも紹介していますが
1年生の微生物学実習の話です。
この実習では
肉眼では見えない小さな生き物を扱うため
実習で使う微生物だけを
増やしたり、顕微鏡で見たりしますが
微生物は、土の中にも
実験台の上にも
空気中にも
そして、私たちの身体の中にも表面にもいます。
うっかりすると
別な微生物が、簡単に入り込んでしまうので
細心の注意が必要です。
そこで、最初の実習では“空中落下菌の測定”を行い
培養して肉眼で観察できるようにして
微生物の存在を確認しました。
10分間に落ちてくる微生物を48時間培養しましたが
宇宙に広がる惑星を見ているような
なんとなく神秘的なシャーレもあれば
なんだか ただ事ではないシャーレもありました。
コロニー(集落)の数をカウントして
頑張ってスケッチもしてもらいました。
各グループで、測定した場所が異なるため
いろいろなシャーレと比較をしながら
この実験でどんなことがわかったのか、など
考察をしてもらいました。
この実習の“おまけ”ですが
選ばれし者(勇気のある者)の
(選ばれし者の一人、S君です)
手に付いている微生物も培養してみました。
コンタミネーション(汚染)を受けないためにも
ありとあらゆる所にいる微生物に対し
闘志を燃やす(!?) 1年生たちでした。