A先生のつぶやき パート27
皆さんこんにちは。自動車工学科のAです。
平成26年もあと一月を残すだけとなりました。
学生の皆さんは、冬休みが間近になってワクワク・ウキウキでしょう。
進学を控えている人は、受験まで緊張と試練の時期でしょうか。
12月になると街はクリスマス・モード一色ですね。
そんな中ですが、今年1年を振り返って
≪A先生の自動車業界5大ニュース≫を考えました。
(ちょっと気が早いかもしれませんが。)
今年の前半は比較的穏やかに経過していましたが、後半に大きな話題がいくつも飛び込んできました。
第5位:「タカタ株式会社」製のエアバッグに不具合 世界規模でリコール
シートベルト、エアバッグの製造では全世界で約20%のシェアを持つ「タカタ株式会社」
(本社:東京)で製造されたエアバッグに不具合が見つかりリコール(回収・無償修理)が発表されました。死傷者が出ているとの報告もあり早急の対応が望まれています。
20%のシェアということは、日本のみならず世界中の自動車の5台に1台がタカタ製のエアバッグを搭載していることになります。衝突時の安全確保の要ですから、一日も早く終息すること願っています。
第4位:「アクア」が2年連続販売台数トップ
国内の登録自動車の販売台数は2年連続でトヨタ自動車の「アクア」が首位に輝きそうです。まだ12月を残していますが好調なアクアの売れ行きは続いています。
昨年は2位のプリウスに約8600台の差をつけて1位になり、今年度も好調な実績を続けています。2位にはホンダのフィットが猛追していますが10月現在で約16000台の差は埋まらないでしょう。
因みに上位3台は「アクア」「フィット」「プリウス」で昨年と顔ぶれは変わりません。
第3位:今年も「マツダ」が元気
SKYACTIV・TECHNOLOGYの成果を受け、CX-5の販売が好調なマツダですが、26年も元気は続いています。
9月にファン待望の「新型ロードスター」の発表があり2015年の販売が待ち遠しいとこです。10月は「新型デミオ」が日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。11月には新型SUVの「CX-3」の発表もあり話題に事欠かな1年でした。
クリーン・ディーゼル・エンジンの市場投入では一歩先行くマツダですが来年も注目のメーカーです。
第2位:自動車評論家「徳大寺 有恒」氏 逝去
11月7日に自動車評論の巨匠 徳大寺有恒さんが亡くなられました。
書店に行って、自動車のコーナーに行くと一度は目にしたことがあるでしょう。
「間違いだらけの車選び」シリーズ。超辛口なコメントと独特な切り口にドキドキしながら読んでいたことを思い出します。元トヨタのワークスチームのレーシング・ドライバーの経歴を持ち、日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員を長く務めていらしたり、日本の自動車産業の発展に大きく寄与された功績は大きいところだと思います。
〔若者の車離れ〕(私はこの言い回しが大嫌いです!)と言われている時、日産「GT―R」やレクサス「IS F」などの新車価格が1千万円に届く高級スポーツカーが相次ぎ登場し、もっと若者が手の届く手頃な車の投入が必要という声があるとき、お洒落な目の肥えた大人が格好良く乗りこなす車を「一生懸命稼いで、いつかはこうした車を持ちたい」と思うかもしれない。
若者に車の楽しさをアピールするきっかけになると仰っていたのに感銘を受けました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
第1位:「MIRAI」の販売が開始!
12月15日 トヨタから話題の新型車の販売が開始されます。
「MIRAI」と名付けられた自動車は従来のガソリンや軽油といったいわゆる化石燃料は使用しません。FCVという燃料電池自動車です。
燃料は水素。
水素で作った電気で走ります。走行時に排出ガスを出しません。代わりに水が出ます。一回3分程度の水素充填で約650km走行できます。など20年以上にわたり開発を続けてきた、まさしく未来の車「MIRAI」が現実に日本の道路を走る日がやってきました。価格は7236000円(税込)と少しお高いですが国からの補助金が出ることも決定しています。
しかしながら、十数年前までは燃料電池車が億単位の価格に、たとえ安くなっても数千万単位の価格になるだろうと言われていたのをここまで下げられたのはすごい事だと思います。
また、自動車のサイズも全長4890×全幅1815×全高1535ミリメートルの中に燃料電池のシステムを収めたのも驚くところです。
とにかく、ハイブリッドの先駆者であるトヨタが次世代へのイノベーションとして世に送り出す「MIRAI」。一日も早くその「未来」を目の当たりにしたいものです。
Aが考えた5大ニュースでした。今年も残りあとわずかです。
12月の声を聞いたとたんにお天気は冬へと向かうようです。
健康に留意されて1年を締めくくりましょう。