最後の校内実習、かまぼこ作り
TVのニュースやドキュメンタリーも好きですが、
ドラマやエンタメのジャンルも大好きです。
学生に、「お堅い番組しか見ないと思ってた。意外です」と言われました。
他人から自分の印象を聞くと、思わぬ解答が得られて面白いですね。
お元気ですか。海洋生物学科の岡本です。
さて、2年生は水産食品学という授業を習っていますが、
普段は座学なのですが、どうしてもやっておきたい実習があります。
それは、かまぼこ作り。
なかなかハードな実習なので、今年は最後の校内実習にしてみました。
前日、場外市場に仕入れに行ってきたのですが、
ホッケはなく、スケソウダラもなく、大きなマダラを買いました。
原料費、1班2000円なり。
さぞや、高級なかまぼこを作ってくれることでしょう。
市場で背骨は取ってもらったので、小骨や血合などを取り除きながら採肉します。
旨み成分がなくならない程度に水晒しして、
水を切ったら、すり鉢で擂ります。
ここで疲れていては、次の作業が成り立ちません。
水を切った肉量に対して、
塩を量って入れます。
地獄の塩擂りです。先ほどまでの空擂りに比べて、格段に、
強烈にすりこ木が重くなります。
でも、擂りを怠ると、蒲鉾の命である「足」が出来ません。
どちらの斑も、擂りのキツさに、窓を全開にするほど熱くなっていました。
擂りや調味が終われば、いよいよ板付け。
空気を押し出して、少しずつ板につけます。
蒲鉾板もなかなかのお値段なので、各班限定数量で作ります。
余ったすり身は、ラップに包んで自由な形で。
魚でしょうか。北海道でしょうか。
ここで、1時間寝かせます。
ようやく、昼食タイム。この時点で午後1時ですから、学生の空腹もピークでしょう。
寝かせたすり身を蒸すと、
ふっくらしていますね。
水で冷やしたら、
いよいよ試食。
お隣の斑のかまぼこと食べ比べです。
岡本が買ってきた市販のかまぼこも、試食に混ぜてみましたが、
高級な自作のかまぼこは、魚の味がしっかりしていて、
学生達には「美味しい!」と好評でした。
職員室をまわって、先生方にも試食していただきました。
かまぼこの足は2班の方に軍配が上がりましたが、
脱水をしっかりした効果が味付けに出て、総評は1班に軍配が上がりました。
メーカーさんでは機械で蒲鉾を作ることも多いようですから、
塩を入れることですり身に変化が起こることなど、
実習では五感で知ることが出来たのではないでしょうか。
何より、協力しながら楽しんで実習していたのが良かったと思います。
いよいよ、学科ブログもあと1つ。
(水槽部ブログは除く)
最後の大仕事、研究発表を残すのみです。