驚きの納豆菌パワー
こんにちは
バイオ学科の山崎です。
先日の微生物実習の続きになりますが
納豆菌を分離して
今回は この分離した納豆菌の性質を確認しました。
まずは、デンプンが含まれている培地と
スキムミルクを添加した培地の2種類を用意しました。
デンプン培地は、デンプンが均一に溶解すれば
あとは今まで通りの調製方法です。
一方、スキムミルクは他の成分と分けて調製し
別々に滅菌した後に、混合します。
混合した後、シャーレに培地を分注しました。
固まった2種類の培地に
クリーンベンチで、分離納豆菌を接種しました。
1週間後。
スキムミルクが入っていた培地は、もともと白濁していましたが
納豆菌が生育している周辺は、スキムミルク(タンパク質)が分解され
ハローが確認できました。
タンパク質分解酵素を分泌していることがわかります。
また、デンプン入り培地は
ルゴール液を使って、ヨウ素デンプン反応をさせました。
ヨウ素デンプン反応で、培地は濃紫色になりましたが
納豆菌の生育している周辺は、ノートの罫線が見えるほど薄く
デンプンが分解されていることも確認できました。
納豆菌には、タンパク質を分解するプロテアーゼ活性や
デンプンを分解するアミラーゼ活性があることを
この実験で学んでもらいました。
学生さん達も納豆菌のパワーに驚いていました。