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バイオ

抗生物質と闘っているのは誰か

こんにちは
バイオ学科の山崎です。
 
前回のブログで
納豆菌の驚くべきパワーを紹介しましたが
 
今度は、その納豆菌でもかなわない
抗生物質の性質を実習しました。
 
まず、分離した納豆菌の培養液を0.1mL取り

スプレッダーを使って、培地全体に広げました。

このまま培養すると
シャーレ全体が納豆菌でいっぱいになりますが
 
そのシャーレ上に
抗生物質がしみ込んだろ紙(ペーパーディスク)を置いていきました。

スティックケースに入っているディスクを1枚ずつ取り出すのに
悪戦苦闘した痕跡が あちらこちらにありました。

(飛び散ったペーパーディスク・・・)
 
 
数日後、シャーレを見てみると奇妙な模様ができています。

シャーレ全体に広げた分離納豆菌は
本当はシャーレ前面に生育しますが
 
ペーパーディスクの周りに見られる透明な部分は
菌が生育できず、培地がそのまま透けて見えています。
(これを生育阻止円といいます)
 
ミッキーマウスのように見える このシャーレでは
使用した3種類の抗生物質によって
いずれも生育阻害がみられました。

対照実験として、酵母で培養したシャーレでは
同じ抗生物質でも 生育阻害は見られませんでした。

今回は、抗生物質の種類によって
効果が期待できる微生物の範囲(抗菌スペクトル)があることや
それに負けない耐性菌について学びましたが

抗生物質の種類や、実験に用いた菌の種類もあったので
文章をまとめるのに苦労したようです。
 
抗生物質(のレポート)と闘う学生さん達でした。