イトウの産卵を見学
2年生のO久保さんから、サイコパス呼ばわりされています。
O久保さんには敵いませんけど。
お元気ですか。海洋生物学科の岡本です。
さて、2年生は先日、幻の巨大魚とか、湿原の王者などと言われている、
成熟期のイトウを自然河川に見学に行きました。
2年生が1年生の時、悪天候のため、アユの人工授精の宿泊実習に行けなかったのですが、
釣りの坂田先生から
「代わりにイトウを見に行ってはどうでしょう?」と提案していただき、
今年初めて実現した実習です。
5月某日、尻別川水系の某所。
こんな道路の際の橋の上から観察できました。
ここにもうっすら写っているのですが、ズームしてみると、
このように、婚姻色のオスがはっきりと見られます。
メスも写っているんですが、分かりますか?
オスの右少し前に寄り添うように並んでいるのがメスです。
偏光グラスをかけると見やすいようです。
見学した川の対岸に移動します。
イトウを保護している看板です。
尻別川はイトウの生息南限だそうで、
オビラメの会はイトウの生息環境や生態を守ることを目的に活動されているようです。
(HPを閲覧すると詳しい内容が書いてありました)
イトウという魚や尻別川でのイトウの生態について、教えていただきました。
巨魚を釣り上げた伝説の釣師の方にもお話を聞きました。
川岸を歩いてみると、
ちらほらと、婚姻色のイトウが見られました。
岡本は初めて、川でイトウを見ましたが、
イトウはものすごく大きくて、
こんなに大きな淡水魚を養える川は、摂餌や産卵など、
豊かな環境でなければならないのだろうと想像しました。
海洋では、産業にまつわる校外実習が多かったのですが、
悪天候中止の実習の代わりに、海洋としては珍しく、
環境にまつわる校外実習に行くことが出来て、
学生にとってはとても貴重な実習だったと思います。
京極町に桜が咲く頃、イトウは繁殖期を迎えていることを思い出してくださいね。