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自然環境

トカゲ日和

大通り公園で満開のユリノキを見ていたら観光客の方に声をかけられました。
「なんていう木なんですか?北海道によくある木なんですか?」と

北米原産でチューリップの様な花をつける木なのでユリノキと呼ばれていることや、葉が半纏の様な形をしているので別名ハンテンボクと呼ばれていることなどを教えてあげました。
私に声をかけてきたおばちゃん、センスいいですぞ。
自然環境学科 三城です。

 【20150626 晴れ】
 
今日は先日悪天候で延期になった両生類爬虫類調査実習に行きました。場所は漁川ダム。
今週はずっとグズグズの天気でしたが、今日は暑いくらいの日差し、爬虫類調査日和です。

中林先生にトカゲの捕まえ方をレクチャーしてもらい早速捕獲調査開始。
 

各地であがる「ぅうわ!逃げられた!」とか「ぎゃー!尻尾がー!」(トカゲは外敵に襲われると自ら尻尾を切って、それをおとりにして逃げ出すのです)とかの叫び声。

『捕る』をあきらめて『撮る』にシフトした奴。
 
そんな中、一人黙々と得点を重ねるS本。

とにかく見つけるのと捕まえるのが上手い。トカゲ大名です。
最終的にはこれだけ取れました。
 

つるんとした体表や青い尻尾のがヒガシニホントカゲ。
つやのない体表がニホンカナヘビ。
大多数がS本捕獲個体、トカゲ鬼大名です。
 
中林先生はヘビも捕獲して見せてくれました。
こちらはアオダイショウ。

そしてシマヘビ(黒化型)。脱皮寸前なので目が濁ってます。

これを捕まえたのは
このお方。

高知県、スリザリン出身のS本。もはや独壇場。

長さや体鱗列数、腹板の数え方などヘビの計測の仕方を教えてもらいました。
 
午後は場所を移して両生類の調査。
カエルを捕獲します。

トノサマガエルと上陸直後のアマガエル、それらの幼生(オタマジャクシ)が捕獲できました。
草が茂って見にくかったというのもあるのですが、それにしてもトノサマガエルは少なくなったのではとのことです。
 
トノサマガエルは国内外来生物、元々北海道にはいませんでした。
外来種の定着には条件があります。侵入当初はぐっと増えても時間の経過とともに数を減らしていくものもいます。トノサマガエルはどうなって行くのでしょうか。