ニュース&トピックス

海洋生物

観察眼

学校に来てサンダルに履き替えたら、
靴下に穴が開いてました。
履いた時は開いてなかったのに・・・
なんて日だ。
という意に反して、良い事がたくさんありました。
幸不幸平等説(自論)が証明されました。
 
 
 
お元気ですか。海洋生物学科の岡本です。
 
 
 
さて、2年生になると、とたんに実習が増えます。
1年生で基礎知識を身に付けた成果を、存分に発揮する時がやってきました。
 
某日の水産実習の授業。

みんな、真剣に魚を見ています。
何を見ているかというと、

岡本の家の近所の食品スーパーで仕入れた魚です。


 
スケッチをしています。
生物を勉強する、いわゆる生物屋さんたちは、
スケッチが使命といってもいいくらいスケッチします。
学生の中には、絵が苦手なのか嫌な顔をする場面を見受けますが、
スケッチは美的センスを見ているのではありません。
生物の特徴を捉え、忠実に紙に記すための観察眼を養っているのです。


 
M波くんのスケッチはどうでしょう?
体長と体高の比率、鰭の位置、目の大きさ、
見るべきポイントはたくさんありますよ。
 
スケッチの時点で、ああ、これじゃぁ別種だよ、
という学生もチラホラとみられました。
 
この日は、外観スケッチと鰭条数(鰭の棘みたいなのの数)を数えて終了。
次回は解剖、そして鰓耙数(鰓蓋の中の棘っぽいのの数)です。
 
そして全てが終わったら、
この魚種の特徴を伝え、魚種名を発表します。
 
さあ、1年間分の知識と観察眼、両方を存分に発揮するのは誰でしょうか?
両方があって初めて、経験値として蓄積されますからね。