どうした!? 菌
こんにちは
バイオ学科の山崎です。
食品などの衛生管理の仕事に
生きている微生物が どのくらいいるのかを調べる
「生菌数測定」というものがあります。
今回の1年生の微生物実習では
この“生きている菌だけ”を数える「生菌数測定」を行いました。
「もやしもん」(漫画)では
顕微鏡がないと 見ることができない微生物を
肉眼で菌を見ることができちゃう主人公が登場します。
残念ながら(当たり前ですが)、肉眼ではわかりませんので
菌を培養して測定します。
まずは培地作りからのスタートです。
調製した培地を滅菌している間に、試料原液を取り
希釈液を加えてミキサーでよく撹拌し
試料を10倍、102倍、103倍・・・と、段階的に希釈していきました。
滅菌済みのシャーレに希釈液を入れてから
温めておいた滅菌済み培地を、シャーレに注ぎ込みます。
培養された菌のコロニーの数で
生きている菌の数と見なしますが
培養結果は数えるまでもなく
とても寂しい結果になってしまいました。
「どうした? 菌がいない?」というグループもあれば
「コンタミしてる!」と残念なところもありました。
希釈がしっかりできていなかった(不均一だった)ことや
無菌操作ができていなかったことなどが挙げられます。
もう一度(別な機会に)、生菌数を測定するので
この失敗を経験として 活かしてもらいましょう。