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バイオ

あまりに小さくて・・・ 初めての大腸菌

こんにちは
バイオ学科の山崎です。
 
1年生の微生物学実習で
まず、微生物を増やすための培地を作成する実習を行い

翌週、培養された微生物を、試験管(斜面培地)に移植したり

シャーレ(平板培地)に移植して培養する操作をしました。

微生物の存在や その形態は
顕微鏡でやっと確認できるほどの小ささです。
 
スライドグラスを準備して

試験菌の塗抹や固定、染色を行い

顕微鏡で観察しました。

顕微鏡の観察と言えば・・・
「タマネギの細胞」がありますよね。
 
これで、10倍の接眼レンズに、対物レンズが10倍の画像です。

さらに対物レンズを40倍にすると
1つ1つの細胞が、とても大きく見えます。

ですが、微生物となると そうは行きません。
40倍までは、ゴミのような埃のような・・・
 
そして、100倍の特殊な対物レンズにすることで
何とか見ることができます。
 
細菌細胞壁の構造の違いで染め分ける
グラム染色法でも観察をしました。

 
眼を凝らして見ると
 
丸い形をした濃紫色の「黄色ブドウ球菌」(グラム陽性菌)と
細長くて赤色の「大腸菌」(グラム陰性菌)が確認できます。

あまりの小ささに、はじめはよくわからない人もいましたが
次第に慣れてくると、形の違いが分かるようになります。
 
教科書などで 写真を見たことがあった人はいましたが
実際にはこんなに小さいことに驚いていました。