小笠原諸島インターンシップ
こんにちは。海洋生物学科2年の宮﨑です。
今回初めてブログを書くことになりました。よろしくお願いします。
5月に北海道から南に2000㎞の小笠原諸島までインターンシップに行ってきました。
私は水族館の飼育員になりたいと思い、カギセンに入学しました。
1年生の10月に水族館へインターンシップに行き、その際にもっと生き物について知りたいと思うようになり、お世話になった飼育員さんに小笠原諸島のことを伺って興味を持ちました。そのことを就職担当の先生に伝えインターンシップが実現しました。
飛行機で東京まで行きそこから「おがさわら丸」という船に乗って24時間かけて向います。
「おがさわら丸」は週に1便(繁忙期はもう少し増えます)しかないので、スケジュールを組むのが大変でした。
それにも増して大変だったのが気温28℃、湿度85%という5月の北海道では考えられない気候。まるでサウナです。
でも、目の前に広がる景色は最高で暑さなどすぐに忘れてしまいました。
「小笠原海洋センター」は地元の方々にカメセンターと呼ばれていて、産卵に来るアオウミガメの保護、調査をはじめ、アカウミガメ、タイマイ、淡水ガメが飼育されています。
インターンの期間は2週間、カメの調査と小笠原について学びます。
カメの産卵も滞在中に2度見る事ができました。
そして小笠原諸島では習慣となっているアオウミガメを食べることもできました。
カメの肉は馬肉のような色をしていて、一番ポピュラーな料理「カメ煮」は少し癖のあるもつ煮のような感じです。
海洋センターでの体験以外にも地元の漁に連れていっていただいたり、ダイビングやトレッキングツアー、ナイトツアーなどに参加しました。
森林生態系保護地域に立ち入るときは、外来種の除去のため酢を使って靴底の清掃もします。
海や地形、外来種、小笠原の固有種などに触れる機会を持てて、とても貴重な体験をすることができました。
インターンシップが終わり帰路につくとき、社長さんがハイビスカスの首飾りをくれました。
これは「レイ」といって残る人が島を去って行く人に贈り、贈られた人は出航の汽笛とともに海にレイを投げ込みます。
そのレイが島に流れ着くとその人は再び島に戻ってくるというお話を聞き、いつかまた戻ってきなさいと言っていただけているようでとても嬉しかったです。
小笠原での2週間で、たくさんの自然や伝統、離島ならではの楽しさ大変さ、島の方のあたたかさを知ることができ、今回の体験はとても新鮮でたくさん勉強になりました。
また機会をつくって、他の場所にも足を延ばして北海道以外の生き物や自然について学びたいと思います。