道央宿泊実習その2
こんにちは。海洋生物学科の馬場です。
さて、今回は先日の道央宿泊実習の続きです。
フライフィッシングを終えた後、黒松内に向かいました。
朱太川でアユの引掛け釣りと人工授精の実習をするためです。
朱太川のアユは、日本全国のアユが集まる「第19回清流めぐり利き鮎会」で見事グランプリに輝きました。
そのアユを引掛け釣り出来るとは、とても光栄ですね。
宿泊施設で夕食を食べた後、朱太川漁協の方が迎えに来てくださいました。
辺りは真っ暗です。
着いた場所は朱太川に架かるとある橋。暗闇の中下っていきます。
河原に着くと、組合長さんからアユの引掛け釣りの説明を受けます。
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説明を聞いたら胴長を穿いて、いざ引掛け釣りへ!
一人ずつ川に入っていき、漁協の方に教えてもらいます。
フラッシュを焚くと魚が逃げてしまうので、暗がりのまま撮影します。
竿を大きく振り回してキャストするので、みんな離れて見守ります。
一人ずつなので待っている間は時間を持て余します。
海洋生物しりとりや川のエビ採りなど、海洋の学生らしい時間のつぶし方が印象的でした。
川のそばの水たまりには、取り残されたと思われる魚がたくさんいました。
中でも数人がドジョウを採ろうと必死に頑張っていました。
今回は網を持ってきていなかったので大苦戦。しかし見事にドジョウを捕まえました。
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今年は誰も釣れませんでしたが、みんな楽しそうでした。
翌朝、アユの人工授精施設の見学に行きました。
中ではすでに人工授精の作業が行われていました。
ビチビチ跳ね回るアユ。北海道ではなかなか見る機会がないですね。
組合の方が卵を絞り出しています。
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組合長さんが持っているのはシュロの木でできたたわしで、これに受精卵を付着させます。
受精卵を水の入った黄色い入れ物に少量ずつ入れ、それに付着するようにたわしをかき混ぜます。
2人1組の作業ですので、交代で行います。
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受精卵を付着させたたわしは、水槽の中に入れられ、水の中にぶら下げておきます。
孵化した稚魚はそのまま水槽の外へ旅立っていきます。
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このような組合員のみなさんの努力があるからこそ、朱太川のアユは日本一になったのですね。
今年も朝早くからありがとうございました。
宿泊施設で朝食を食べた後に向かうのは坂田先生おすすめの場所です。
どんなところかは着いてからのお楽しみとのこと。私も学生も気になります。
着いたのは尻別川のイトウの飼育されている池。イトウが飼育されている池があるのは知りませんでした。
騒ぐとイトウが驚いて逃げてしまうので慎重に近づきます。
池の中には1mを越えるイトウの群れ。水族館以外でこれだけの数を見たのは初めてです。
こちらの池は、イトウの保護団体の「オビラメの会」の皆さんがつくったものです。
イトウの保護と同時に、一般の方にもイトウのことを知ってもらおうと尽力されています。
この池のようにイトウがいつまでも悠々と泳ぐ姿が見られるよう、微力ながら力になりたいです。
イトウをじっくり見た後は小樽へ向かいます。
実習最後のイベント、かま栄のかまぼこ工場見学のためです。
こちらでは、ガラス越しにかまぼこ作りの工程を見ることができます。
中には出来立ての揚げかまぼこが売られていて、学生も美味しそうに食べていました。
私は自分へのお土産として、チーズちくわを買って、後日お酒の肴にいただきました。
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今年は天気にも恵まれ、無事に実習を終えることができました。
みんなにとってどんな2日間だったでしょうか。実際の仕事の見学や他ではできない体験、友達との交流など、
実習でしか味わえないことがたくさんあったのではないでしょうか。
これらを通して、今後の進路についてじっくり考えてみてくださいね。