今度はアイスの安全を確かめる
冷たいものが恋しい季節になって
“アイスクリーム”の加工をしたわけではないですが・・・
実習で作ったアイスは
乳固形分15.0%以上、乳脂肪分8.0%以上の
高級な“種類別 アイスクリーム”になります。
乳脂肪分が多い程
風味がよくて濃厚でコクのある味になりますが
その分、衛生学的に見ると
細菌による汚染を受けやすくなってしまいます。
そこで、加工したアイスクリームと
対照実験として、市販されている“もやし”とで
細菌数と大腸菌群を調べてみました。
始めに、器具の滅菌や培地の準備をしておきます。
それから、試料原液を調製し
ミキサーでよく攪拌しながら
段階的に希釈液を作っていきます。
一般細菌数では
103倍希釈の“もやし”(上)と“アイスクリーム”(下)では
“もやし”がえらいことになっています。
ですから、“もやし”は その袋に
しっかりと「加熱用野菜」と書いてあります。
そして大腸菌群ですが
ピンク色のチップを鎮めてあるBGLB培地では
左側2本の“アイス”の試験管のチップが沈んだままであり
また、XM-G培地では
右側の“アイス”の培地には、菌が見られないことから
安心して食べることが出来そうです。
ちなみに、左側のシャーレは“もやし”です。
大腸菌は紫色のコロニーを作りますが
今回は確認できませんでした。
(赤色コロニーは大腸菌以外の大腸菌群です)
アイスクリームの味覚試験が待ち遠しいですが
それは次回の実習のお楽しみです!