ミカンの糖分を比色定量する
この時期のミカンは
温室栽培された ハウスミカンが出回っています。
分析実習では、各グループで甘そうなミカンを選び
ミカンの糖分を調べてもらいました。
ミカンを絞り、遠心分離機にかけて果汁を取り分けます。
果物には“ショ糖”、“果糖”、“ブドウ糖”の
3種類の糖が含まれているんですが
今回の分析法は、還元糖を定量する方法を行います。
そのためには、非還元糖である“ショ糖”は
加水分解して“転化糖”にする必要があります。
加水分解した後は、試薬を加えて反応させますが
あまり見ることがない“ドクロマーク”付きの試薬もあり
いつも以上に 慎重に取り扱っていきます。
一定時間反応させたところで
分光光度計で吸光度の測定をして
調整した標準液と試薬で反応させた液
加水分解後に反応させた液との比較をします。
産地や収穫時期などにもよりますが
一般的にみかんの糖度は、10~12度程度ありますが
さあ、分析結果はどうだったでしょうか?
笑顔でミカンを食べていた人もいれば
何度も何度も電卓をたたいて
計算し直している人もいたので
提出レポートの内容が、ちょっと気になっています。