臨海実習、波乱の磯採集は伝説へと
低気圧が近づいていたため
磯採集ができるのか? と
天気も気温も心配していました。
忍路湾は 石狩湾のさらに奥まった所なので
強風でも意外と波は穏やかで、とは言いますが・・・
実験所の管理人さんからも
「難しいねぇ」と言われるほどの高い波でした。
そうは言っても
学生たちは、海に入りたくて 入りたくて。
そこで、目の前の“船着き場”あたりで
採集をすることにしました。
打ち寄せる波が 石壁に跳ね返り、
水しぶきを上げながら 戻ってくるので
もちろん、濡れないように気を付けながら
採取をしていましたが・・・
恐れていたことが、
それも、恐れていた以上の展開で起こりました。
そうです。
大きな声が聞こえて、誰かが水没したようです。
「誰?」
「誰が濡れた?」
「K先生です!」
振り向けば、K先生が沈んでいました。
まさかの水没者、第1号です。
学生1名も、つられてバランスを崩したのか
みごとにずぶぬれになってしまいました。
「今日は人の身、明日は我が身」
まさかの教員水没は
自分にも起こりうること、と気を引き締めつつ
伝説として、これからの学生に
熱く語り伝えていくことになるでしょう。
風邪をひいてしまうと大変なので
早々に屋内で「ウニの発生」を行いました。
(つづく)