芽胞染色 ~微生物学実習より~
9月に入っても気温の高い日が続いていますが
Bacillus subtilis(枯草菌)を使って
“加温” 操作をともなう「芽胞染色」という
ちょっと(いや、とっても)過酷な微生物実習をしました。
細菌には環境条件が悪くなると
耐久性の「芽胞」を形成する種類があり
芽胞は
熱に強く
乾燥に強く
そして、薬剤にも強く・・・
ちょっとや そっとでは染まらないため
スライドグラスの菌を広げた面(塗抹面といいます)を覆いながら
数十分、蒸気を当てて染色します。
過酷な割には・・・
栄養細胞(赤色)ばかりが ゴッソリ だったり
芽胞しかなかったり
芽胞が染まっていなかったり
ということが多いのですが
今年は 蒸し暑さを我慢した甲斐もあって
(E・Mさんのプレパラートです)
これをさらに拡大してみると
赤色の細長いのがBacillus subtilisの栄養細胞で
青色の粒がその芽胞です。
どちらもきれいに染色できていました!