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自然環境

知床実習2日目

【20160621 知床実習2日目】
足寄 ~ 双湖台 ~ オシンコシンの滝 ~ 知床自然センター(斜里町)
 
さて今日はいよいよ知床に向かいます。
今日も移動はそこそこの距離ですから途中チョチョイ寄り道。
 

双湖台。
阿寒横断道路にある展望台で、ペンケトーとパンケトー、2つの湖が一度に見られます。
と、ガイドブックにはありますが……パンケトーは奥にチラ見程度。
大きさ的には奥のパンケトーの方が大きいのですが。
 

オシンコシンの滝。日本の滝百選にも選ばれるワイドな流れの白く輝く滝。
 

滝の中腹あたりまで近づけるので迫力満点。
飛沫が心地よいですが、眼鏡組はワイパーが必要ですな。
 

いやー、昨日とは打って変わってのブルースカイ、そしてオホーツクブルー。
 
 
到着!

こちらは知床の自然を管理する『知床財団』の運営する知床自然センター。
 

今年の4月に中をリニューアル、自然世界遺産知床の情報がわかりやすく展示してあります。
 

今日からこちらの職員さんに知床の自然の維持、管理、利用についてみっちり教えて頂きます。
 
今日は天気が良かったので、野外に出かけてセンター周辺の自然についてレクチャーを受けます。

何より自分の目で確かめる、これに勝るものはありません。
 

自然遺産!なんて言っていますが、この辺りは森がまだ若い。
実はこの周辺は開拓時代に切り拓かれ、農地として利用されていた場所なのです。
 

一面のササ原も農地の跡。
そこを元の森の姿に戻そうというのも知床財団の大きな仕事の一つ。
自然再生という言葉がありますが、一言で言えるほど簡単ではありません。
知床ではエゾシカが増加しており、現存の植生への食害が問題となっています。
さらに植林しても、植えたそばから食べられてしまうそうです。
「ここでの植生再生はシカとの戦い」だとおっしゃっておりました。
 
 

チカポイ岬とフレペの滝。
 

川が無いのに滝がある?!
浸透水が岩盤を透過できずにここから滲み出ているそうです。
ほろほろと静かに流れ落ちる様子から『乙女の涙』と呼ばれています。
乙女を泣かせちゃいけません。
 
 

帰り道にはエゾシカがのんきに草食べてました。
手前のはすっかり夏毛。角もだいぶ伸びてます。
 

センター近くには親子の姿も。
小鹿は生後ひと月も経っておりません。
可愛いいなぁ。
 
もちろんシカ自身は生きようとしているだけで、何の悪意もありません。
しかし、知床の自然再生には大きな障害となっています。
一度人が手を入れた場所の再生。
人がどこまで自然に関与して良いのかは難しい問題なのです。