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自然環境

知床実習3日目その1

「夏らしい日が来ない」なんて煽ったら来ました真夏日。
太陽さんすんませんでした自然環境学科三城です。
 
 
【20160622 知床実習2日目】
知床五湖ガイドツアー ~ 100平方メートル運動地 ~ ヒグマウォッチングクルーズ
 
 
いよいよ知床の中核に迫ります。
 

知床五湖、湿地の中の大小さまざまな湖に映り込む木々と知床連山。
知床の見どころここにあり!といった場所ですが、それだけに人が集まります。
人が集まるとどうしても自然には圧力がかかります。
ここは知床国立公園の特別地区内、保護のため通常は湿原等への立ち入りは制限されています。
 
そこで知床では国立公園利用調整地区というものが設けられていて、
立ち入り申請をして認定を受けると利用できるようになっています。

 
まずは知床登録引率者からレクチャーを受けます。
申請などは登録引率者が代行してくれるので難しいことはありません。
 
5/10~7/31まではヒグマ活動期、安全のために引率者同伴で利用することになっているのです。

なまなましいヒグマ情報とガイドの藤川さん。
 

知床は世界的に見てもヒグマの生息密度が高い場所といわれています。
 

ヒグマ生息地での対策としてベストなのは『ヒグマに会わない』です。
会わないためにはどうすればよいか、会ってしまったらどうすればよいかを教えていただきます。
 
いざ散策!

知床の自然の成り立ち、現状について藤川さんが軽妙なトークでレクチャーしてくれます。
自然についての知識をただ伝えるだけじゃなく、自然が持つメッセージとして伝える、
さらに楽しく、興味を持たせるようにコミュニケーションを図る。
こうした解説活動を『インタープリテーション』といいます。
 

インタープリターは学生も憧れる職業、高い知識とともにエンターテイメント性も求められます。
藤川さんは知床でかなり人気の高いインタープリター。
私も勉強するつもりで行ったのに普通に楽しんじゃいました。

 
森の中の湿原と森林、静かな湖面に映る知床の山々。
 

心の奥には若干のヒグマ遭遇への緊張感と期待感。
 

つい最近の食痕、ヒグマはミズバショウを食べに湿原周辺にやってきます。
 

ヒグマには出会わずに散策路を一周できました。
が、そのすぐあと知床財団職員の無線にヒグマ目撃の一報が……
 
でも当たり前です。
『ヒグマが出る』のではなく、ヒグマが住んでいるところに我々がお邪魔するのです。
 
 

捕獲された当学科の子ヒグマ。
このあと麻酔して発信機を取り付け山に返しました。
生態調査のために実際に捕獲してこのような調査も行うそうです。