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バイオ

ジャムなのに ジャムじゃない幸せ

こんにちは
バイオ学科の山崎です。
 
食品の加工実習では
テーマに沿った「課題制作」があります。
 
加工の原理を理解して
コンセプトを考え、そこからイメージを膨らませて
思い思いのジャムを作りました。
 
計画段階では、頭の中に完成予想図があったと思いますが
加工して、1カ月の貯蔵を経てみると
 
一見、普通のジャムのようですが

蓋を開けてみると
一つは、ゲル化を通り超して砂糖漬け状態に、
もう一つは、瓶詰の時には見られなかった液体でトロトロに。
 
「パンに塗るにはどうか・・・」ということで
 
一日の始まりである朝食で
すっきりと、そして爽やかな味わいの
 “朝食に合うブルベリージャム”から
 
食べごたえのある、ボリューム満点のトッピングに。

一方、上品な味わいの“和梨ジャム”は
梨の食感を生かした フルーツソースに変身しました。

ブルーベリーは、単純に煮詰めすぎが原因と考えられます。
 
梨の方は“あきづき”と呼ばれる
非常にジューシーな品種を使っていました。
 
シロップ状の糖度が、加工時から比べて下がっていたので
貯蔵時に、形を残した梨から水分が出たものと考えられます。

「失敗は成功の基」とはあります。
 
イメージしていた“ジャム”の姿ではなかったですが
試食ではおいしいと好評でした。

あまりのおいしさに、競ってトッピングをして
ほお張っていました。

 
ジャムからの意外な展開で
制作した学生さんたちは、若干落ち込み気味でしたが
 
結果おいしければ、みんな幸せです!