みかんを化学する
こんにちは
バイオ学科の山崎です。
“みかんの缶詰”ですが
みかんのオレンジ色の皮(外果皮)を除き
果肉が入っている袋(じょうのう)をバラバラにし
更に、その袋(じょうのう膜)を取り除いたものが入っています。
この膜をどうやって除去しているのか・・・。
以前(かなり前ですが)
「熟練したパートさんの技」と答えた人がいましたが
実は、酸・アルカリを使った 化学的な処理を施しています。
えっ! と驚く人もいると思いますが
食品添加物用の薬品を低濃度で処理をしています。
水洗いによって、製品となった時には薬品は取り除かれるため
食品の表示にも薬品の記載はされません。
(加工助剤として、表示を免除されています)
みかんの糖度を測り(約10%)
缶詰では主流である、ライトシロップ(完成時の糖度14~18%)
になるように、計算をしてシロップを調製します。
後は、みかんの糖度とシロップ糖度が平衡化するまで
じっくり待ちます。
来年の味覚試験が楽しみです。