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海洋生物

道央宿泊実習その2

こんにちは。海洋生物学科の馬場です。
 
最近はすっかり冷え込んできましたね。何年か内地で暮らしていたので、北海道の寒さに驚いています。
内地では使わないストーブの出番が近いようです。
 
さて、今回は前回の1年生のフライフィッシング実習の続きのお話です。
 
釣りを終えると、黒松内町にある宿泊施設「歌才自然の家」に向かいました。
今回のメインイベントのアユの人工授精の実習のためです。
玄関にはお出迎えの看板が!ありがとうございます。

道民にはあまりなじみのないアユですが、黒松内町の朱太川漁業生産組合の皆さんがアユの人工授精を行っています。
 
ですが今年は台風の影響で、実習日時点でアユは採れていなかったため、夜の転がし釣りも翌朝の人工授精もできませんでしたが、翌朝に施設見学と人工授精の方法を教えてもらいに行くことになりました。
 
そこで夜はみんなでクワガタ採りに出かけました。クワガタは採れなかったようですが、みんな楽しんでいたそうです。私も行けばよかったなぁ。

翌朝6時、アユの人工授精施設の見学に行きました。中は外から見る以上に広いです。

こちらは朱太川漁業生産組合の組合長さんです。朝早くからありがとうございました。
実際に人工授精はできなかったので、パネルや使用する道具を使って説明してくださいました。

これは精子と卵を混ぜて受精させるための入れ物と鳥の羽です。

受精卵は下の写真の黄色い入れ物の中に水と一緒に入れ、たわしのようなシュロの木でできた付着器に絡めるように付着させ、水の中につるして孵化を待ちます。

身振り手振りを交えて教えてくださいました。

学生も眠い中、真剣に聞いています。

組合長さんが持っているのは、前日の夜に行うはずだった転がし釣りの竿です。これに糸と針をつけて、川の中で振り回しアユを引掛けます。

実際の針を手にするM君とA君、カメラ目線のI君。みんな可愛いですね。

見学を終えると、歌才自然の家に戻り朝食を食べ、小樽へ向かいます。
こちらが目的地の「かま栄」のかまぼこ製造工場。北海道のかまぼこといえば一番に名前が挙がりますね。

今年の2年生の中にも水産加工の会社志望者が何人かいます。2年生になったら食品加工の道に進みたいと思う学生もいることでしょう。

この後、昼食を食べ小樽港マリーナとフェリーターミナルで、今勉強している小型船舶操縦士の試験会場を見て、学校へ戻り宿泊研修を終えました。
 
1年生にとってどんな2日間だったでしょうか。フライフィッシング、アユの人工授精、工場見学だけでなく、同級生と過ごした2日間は貴重な経験だったことでしょう。
私にとっても、普段見られない学生の姿や言動が見られて勉強になりました。
 
これからも学生のいろんな姿を見ていきたいと思います。