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海洋生物

乗船実習

道の駅で
「旅に出ます。探さないでください」
と背中に印字されたTシャツが売られていました。
まさに旅(半仕事?)の最中でしたが、買うかどうか30分ほど考えました。
結局、買いませんでした。
正解だったのでしょうか。
 
 
 
お元気ですか。海洋生物学科の岡本です。
 
 
 
さて、先日、2年生は乗船実習に行きました。
世の中には、海洋環境を調査するというお仕事があります。
船に乗って、潜水して、動物や地形や、依頼のあった内容を調査します。
海洋の中では少数派ですが、調査の仕事に就きたい学生もいますので、
ほんの入り口の部分だけですが、乗船して教えていただきます。
 
まずは、本日のプログラム説明を受けます。

この日は快晴だったのですが、
朝から風向きや風力がころころ変わる、海況の心配の出るお天気でした。
 
で、

学生がお昼ご飯を食べている間に、海の様子を見に行きました。
操船は、スクーバのインストラクターの先生で、
横にいる美女は、カギセン海洋卒のS藤さんです。
 
操船に関してベテランなので、岡本は安心して乗っていますが、
実は結構、海にうねりが出ていまして、重力を逆手に感じる波を何度も乗り越えました。


その結果、湾外での実習は出来なくなるという説明。
 

漁港内で、透明度板とバンドーン採水器の使い方を教えていただきます。
透明度板は、直径30cmの白い板を海中に沈めていき、
何m沈めたら見えなくなるかを見て透明度を見るものです。
原始的ですが、何事も原始的な方が知恵が付くと思える今日この頃。
きっと、ハイテク機器類についていけないひがみでしょう。
 
一方、バンドーン採水器は海洋調査で知らない人はいないくらい有名な器具。
こちらも原始的ですが、よくできた仕組みです。
 
港に係留した船に乗って、実際に使ってみます。

 

美国漁港は結構大きな港で、

イカ釣り船も停まっていました。
北海道にとって大切な水産資源、スルメイカ。
漁獲されますように。
 
さて、そんなこんなで順番に操作していきましたが、
学生たちの、やっぱり船に乗りたい!という様子を感じ取って、
少しだけ湾外に出ていただきました。

3人組は余裕をぶっこいていますが、

工藤先生の、

どこから波が来るのか、潜水している人はいないか、他に航行している船はいないか、
目まぐるしく判断し、舵を取る技あってこその余裕ですから、感謝して下さいね。
 
宝島の近くまで行っていただきましたが、

 結構うねりがあることが写真でもお分かりいただけますでしょうか?
 
この後、海洋調査についてや、藻場の大切さなどの講義を受け、

記念撮影をして終了。
 
色々と注文を付けたい出来事も学生の一部にありましたが、
その様子を見ていると、社会に出るのはもう少し先なのかな~と思いました。
早く、社会人基礎力、付けてくださいね。