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海洋生物

忍路臨海実習前半組 その1

こんにちは。海洋生物学科の馬場です。
 
さて、先日1年生は小樽の忍路へ臨海実習に行きました。
毎年行われる実習ですが、今年も学生の数が多いので、名簿の前半の学生たちが先に行きます。
 
 
北海道大学の忍路臨海実験所で実習をさせてもらいます。

部屋割りと施設の説明を終えたら白衣に着替え、顕微鏡を準備します。

今回のメインはウニの発生の観察です。顕微鏡の準備が完了したら、解剖ハサミでウニの棘を切ります。
これがかなり大変です。

「目標はドラ○ンボールのクリ○ンになるまで切るように」と話すと学生からは「無理だー」の声がちらほら。
かなり時間がかかりますが、全員見事に散髪終了。棘を切るとこんな姿なのですね。
棘を切っていないウニと比べるとこの通り。

この作業はまだ準備段階。
ウニに産卵と放精をさせるため、ウニの口であるアリストテレスの提灯を切り取ります。

切り取ったら切り取った部分から塩化カリウム水溶液を注ぐと、産卵と放精が行われます。
それを顕微鏡で観察します。

 
これは未受精卵です。まだ精子を入れていないものの大きさを計ります。

その後受精させてからは実習室にこもりっきりです。
その間は海洋生物しりとりで時間をつぶします。
私も参加しましたが、やってみるとなかなか名前が出てこないですね。まだまだ勉強不足です。
 
これは2細胞期と4細胞期になっています。細胞分裂が始まると学生も興味津々で写真に収めていました。

夕食を終え実習が一段落すると、短い自由時間です。私を含めて数人が夜釣りに出かけました。
この日は魚の食いがしぶくワームではほとんどあたりがありませんでしたが、
イソメを持ってきた学生が大きなギンポと大量のカニを釣り上げていました。
 
 
学生が夜に騒がないか心配していましたが、静かに釣りを楽しんでいてよかったです。
海洋生物学科の学生の就職先には、小さな漁村もあります。
特に忍路は周りを山に囲まれているので、声がよく響きます。朝が早い漁師さんにとっては大迷惑です。
そのような場所に住むと思って、周りに気を配り最低限のモラルを身につけて下さいね。
 
次回は2日目の様子についてです。
お楽しみに!