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海洋生物

忍路臨海実習後半組 その2

こんにちは。海洋生物学科の馬場です。
 
さて、今回は忍路臨海実習の後半組の2日目です。
 
翌朝も晴れて波も穏やかです。
みんな磯採集のため、胴長を穿いて海に繰り出します。
今回は前半組以上の大漁が期待できます。

 

後半組も5つの門の動物と3つの綱の海藻を採取します。
学生が磯採集をするたびに私もしたいなぁと思うのですが、学生の安全確認と写真撮影のため、上から見守ります。
そして、課題の中でも一番採取しにくいであろう脊椎動物門の魚がいれば「魚がいるよー」と声を掛けます。
上から見ているのも意外と楽しいです。

今回は海も穏やかで前半組よりも好条件です。
みんな水槽いっぱいに動物や海藻を採ってきました。

 多くの学生が採ったのは大きなアメフラシ。この時期は産卵期で、アメフラシの交尾も見られました。
そして一番の大物はM君が採ったクジメ。観賞魚用の小さな網でもこれだけの大物が入るのですね。
他にもギンポやカジカなどの魚や、カニ、ヒトデ、巻貝、ホヤなど、5つの動物門と、海藻を採っていました。 

このあと後半組もおたる水族館に行きました。
教員は前半組のときにも来ましたが、水族館は何回来ても楽しいですね。

いよいよバックヤードに入っていきます。
最初に見せて貰ったのはサメの顎の骨。鋭い歯が付いています。咬まれたらひとたまりもないですね。

バックヤードを見せて貰い、水族館の説明を聞いた後は自由見学です。
普段接することが少ない学生同士が一緒に見学している様子は微笑ましいですね。

忍路臨海実習も無事に終わりホッとしました。
学生も普段は体験できないことをたくさん経験できたのではないでしょうか。
 
特に北海道民は、海で遊ぶことは釣り以外では少ないです。今回の磯採集は新鮮な体験だったと思います。
私は祖母の家が内地にあるので、子供のころは毎年夏休みに遊びに行き、素潜りで魚を捕まえていました。
その経験の中で、どこに魚がいるのか、どうすれば魚が近寄ってくるのかを、いろいろ試しながら自分の力で答えを出していました。
このように、自分で経験したり考えたりして知識を身につけていくことが、今後の人生で役に立ちます。
 
ただ、今回私は、学生の「どこに魚がいるのですか?」や「どうしたら魚に近づけますか?」という問いかけに素直に答えてしまいました。
小さなことですが、これでは自分で経験して得られる知識ではなくなってしまいます。
試行錯誤することで、自分の中の答えを見つけていくことが、社会人には必要になってきます。
 
今までも心掛けてはいましたが、まずは学生に考えさせ自分なりの答えを出させてから、私の答えを伝えていこうと思います。
学生の皆さんも、まずは自分で考えるようにしてくださいね。