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調理はサイエンス! イチゴジャム

先日、イチゴを使った実習をしました。
イチゴジャムの加工です。
 
実は毎年この時期
材料であるイチゴの入手に苦労していました。
 
本来、イチゴの旬は4~5月と言われますが
出荷量が多いのは、クリスマスシーズンで
ハウス栽培で 12月下旬をピークに流通しています。
 
シーズン時期に比べると
価格が立派だったりして、あちこち回って購入していました。
 
ですが、なんと 学校近くの商店で
それもお手頃価格で 手に入りました。

 
イチゴのへたを除き

糖度を測定して

もちろん味見もしました。
 
例年、そのままで食べたい! と言われますが
今回は甘酸っぱいイチゴだったようで・・・。
 
そうです、まさにジャム向きです!

半分量の砂糖を振りかけて時間を置くと
イチゴから水分が出てきます。

細胞膜の「半透性」という性質によって
浸透作用で イチゴ細胞内のペクチン分子と水分が出ています。
 
「おおおー! こんなに水が出ている」と感動しながら
加熱して煮詰めていきました。

ジャムは、果物の細胞がもつ“ペクチン”が
“糖”と“酸”と一緒になって加熱されることで
「ゲル化」する性質を利用したものです。
 
ゲル化してきたところで、最終糖度を確認し

容器に詰めて、煮沸滅菌しました。

 
鮮やかなイチゴジャムの完成です!

味がとても気になるところですが
糖による保存性を確かめるため
味覚試験は1か月後の予定です。