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待ちに待った、アイスクリームの日

暑い日が続くと、冷たいものが欲しくなります。
 
食品加工の実習で、アイスクリームをつくる! 
と聞いて、食品専攻の学生は張り切ります。
 
実は、アイスクリームと言っても
乳固形分や乳脂肪分の違いによって
アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス
の3種類に分けられます。
 
今回は、本格的にバニラビーンズも使って
種類別:アイスクリーム を作ります。

今回の実習ポイントとなる“キーワード”は、
起泡、乳化(エマルション)です。

力任せに攪拌すればよい、というわけではなく
アイスクリームの組織に、空気を抱き込ませて
オーバーラン(空気の混入量)を高くする必要があります。

 
アイスクリームは栄養価が高いため
 
一応、次の実習の時に
微生物検査(細菌数・大腸菌群)をしてから
試食をすることにしました。


(試食用アイスよりも、はるかに少ない検査用アイスです)
 
物々しく“微生物検査”と言いましたが
加工したアイスでは、まず大腸菌(群)は出ないので
 
対照実験として、加熱用野菜の“もやし”も調べました。

細菌数は、平板培地で混釈培養をし

 
大腸菌群は、チップを使ってBGLBで培養しました。

そして、どちらも35℃で24時間~48時間培養です。
 
その結果、手前の試験管は・・・
 
培地の色が黄色く変色し、
ガス発生によってチップが浮いて
大腸菌群が陽性となりました。

 
「安心してください。アイスは大丈夫ですよ。」
 
大腸菌群が陽性となったのは
対照実験の“もやし”です。
 
アイスクリームを作ってから、かれこれ数週間。
やっと、待ちに待った 
アイスが食べられる日が やってきました!


他のグループのアイスと食べ比べながら
至福の時間を過ごしていました。
 
ちなみに
5月9日は、協会が定めたアイスクリームの日だそうですよ。