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海洋生物

水質分析実習の発表会

2年生に「先生、目が怖い」と言われました。
さらに、「マジで、目で人、殺せますよ」と。
毎日のように、学生と談笑してるんですけど。
そうそう、怒ったことはないのですが、美容整形でもしたほうがいいでしょうか。
でも、美人になって卒業生に気付いてもらえなかったら困るので、やめておきます。
 
 
 
お元気ですか。海洋生物学科の岡本です。
 
 
 
さて、2年生の授業に、水質分析実習というのがあります。
私たちは魚を育てることを主眼に勉強しているので、
もちろん測定する水質は、魚の飼育水が中心です。
アルカリ度だの硝酸態窒素だの、魚の飼育で頭に置いておきたいことを、
一年間かけて実習します。
 
もうすっかり恒例になりましたが、1年の最後に魚の飼育を念頭に、
自分達だけで実験を組んで、測定し、検証し、発表します。

これは、実験を開始したところ。
今年は3班に分かれて実験しましたが、全班が溶存酸素量(=DO)の測定をしました。
 
今年のテーマは、水草の種類によるDOの違い、
光の違いによる光合成(DO)の差、
飼育する魚の大きさによる酸素消費量の違い、
になりました。
 
今年は、バイトをしている学生が多かったり、リーダーシップをとる学生がいなかったり、
話し合いの体制ができていなかったり、スケジュール管理が出来ていなかったり、
様々な困難を抱えて発表会にたどり着きました。
 
やきもきしたり、もめたり、時間が足りないことに発表前日に気付いたり、
ある意味で、社会に出る前に貴重な経験ができたのではないかと思っています。
 

 

社会に出ると、学生時代まで自分が正しいと思い込んでいた様々な事柄が、
少しずつ、あるいは大きく、崩れていくことがあります。
 
岡本自身もそうでした。
 
でも、社会に出て結構時間が経つと、
あの時の自分がどれほど狭い世界で物を考えていたのか、
とても恥ずかしくなることがあります。
 
この年になってもまだまだですが、そんな思いを少しでも解消するお手伝いができれば、
そう思って毎年、発表会をやることにしています。
 
この経験を上手く活かして、いい人生を送ってほしいと思っています。