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食品の品質管理のお仕事とは? ~職業講話~

11月も後半に入り、もうすぐ12月。
冬休みに入る前に
1年生は 今年も企業の方から直接お話を聞く機会があります。
 
今回は、業務用の調味料等を製造する食品会社の
品質管理室で仕事をされている 伊東先生にお越しいただいて
「品質管理のお仕事」について、お話をしていただきました。

私たちは 当たり前のように食品を食べていますが・・・
 
この、当たり前に感じている“安心”は
国や企業がルールを決めて“安全”を管理しているからです。
 
先生のお話は、“どんな仕事をするか”だけではなく
どんな(1日の)流れで仕事をされているのか、
 
具体的な検査の話や、学校の実習との関連について
実物を見せていただきながら、お話を聞くことができました。
 
食品工場で使われる「青い絆創膏」は、金属が含まれているので
異物混入を 色だけではなく
金属探知機でも確認できるという優れものです。
 
学生たちは、実物に触れながら感動していました。

 
また、実習ではいつも苦労して作っていた培地ですが
簡単に利用できるコンパクトな“乾燥培地”にも興味津々です。

品質管理のお仕事は、微生物検査だけではなく
工場環境が衛生的かのチェックも行います。
 
ライン等の設備が、洗浄されて清潔に保たれているか
タンパク質(食品の残り)の検出有無で確認します。
 
ふき取り検査のキットの種類には
実習で行ったような化学反応を利用したものもあります。

最後に 伊東先生は
 
「(みんなに)求められているものは
分析機器の使い方や 実験の方法ではなく、
分析の原理や、説明されて理解できる科学の基礎知識です。」
 
日頃の授業や実習が、どれだけ大事なものか
改めて感じる時間でもありました。
 
「やり方を覚えるのではなく、理解すること!」 
という言葉が、しっかりと心に響いているようです。