寒天とゼラチン
2年生に、海洋の先生方のどこがすごいか伝えていたら、
「先生は、どこがすごいんですか?」
と聞かれたので、「ないよ」って答えようとしたら、
「胃」とI藤くんにコメントされました。
I藤くん、何がですか?
お元気ですか。海洋生物学科の岡本です。
さて、2年生の授業に、水産植物学実習という授業があります。
毎週、北海道に生息する海藻をスケッチしています。
あたりまえですが、海藻ごとに形態も違いますし、
個体差もありますので、直ぐにスケッチが終わる日、終わる人もいれば、
大変な枝ぶりに苦戦する日、人もいます。
スケッチが苦手というO田くんからは、岡本は人でなし呼ばわりされていますが、
仏心を持つ岡本は、先日、海藻スケッチではなく、実験に切り換えてみました。
(あまり、O田くんからは感謝されませんでしたけど)
寒天とゼラチンの違いを、実験から知る、というものです。
何が、水産植物学?って思われるかもしれませんが、
寒天は、海藻の中の紅藻、テングサ類などからとる食物繊維です。
一方、ゼラチンは、動物性のもの。
どちらもゼリー状にして、お菓子などに使ったりしますよね?
どんな性質の違いがあるか、ご存知でしょうか?
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2班に分かれて、とりあえず溶かしてもらっています。
固まり方、溶け方を見たり、
生パイナップルと加熱パイナップルを使ってみました。
学生は実験結果をレポートにして提出するので、詳細は伏せますが、
なかなか面白い結果だったのではないかと思います。
海藻は、単に食料になることも多いですが、
アルギン酸のように工業品として使われることも多く、
重要な水産物です。
ぜひ、卒業までの残りの日々も、海藻の大切さを実感しつつ、
スケッチしてくださいね。