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海洋生物

母川回帰~2014年3月卒・DK君~

2014年3月に卒業したK奈部くんが、学校に遊びに来てくれました。
 
遊びに来たというと、少し違いますね。
実はK奈部くん、転職活動をしていて、結果を報告に来てくれたのです。
 
K奈部くんは現在、道路工事の仕事をしています。
一年先輩のH谷くんに誘われて仕事に就いたのが始まりでした。
 
K奈部くんは在学中、勉強が嫌いで、テストの度に逃げ腰でした。
卒業後、工事の仕事に就いたものの、現場で全然動けず、
先輩社員の方たちともコミュニケーションをとれず、
泣き言を言っていたのを覚えています。
「相手にされなくても、怒られても、それでも行くんだよ」
その時、K奈部くんに岡本が伝えた言葉ですが、
それは辛いものだったかもしれません。
 
その後、K奈部くんは相当頑張ったのでしょう。
 
前回学校に来た時、K奈部くんから先輩社員との関係、仕事の話、在学中の自分の事、
色んな事を聞いて、随分社会人になったなぁと感慨深いものがありました。
 
その直後。
岡本も知らない代の海洋の卒業生から、求人の打診の電話が入ったのです。
 
仕事の内容を聞いて、在学生、卒業生、思いつく限りの顔を思い浮かべながら、
性格や現況を考えて一番にピンときたのが、K奈部くんでした。
今のK奈部くんなら、きっと勤まるに違いないと思い、連絡を取ったら、
ほぼ即決で、挑戦したい!と返事がきました。
 
K奈部くんは5月から、マグロの養殖の仕事に就きます。
函館で2ヶ月の研修を終えたら、高知県へと旅立ちます。
 
その養殖マグロ、なんと、2011年3月に卒業した、中央卸売市場の卸売会社で、
マグロの流通に関わっているS原くんが取り扱っているとのこと。
 
 
 
現33歳のS田さんが社会で頑張っていること、
そのS田さんからカギセンに求人の連絡が来たこと、
K奈部くんが卒業後、工事現場で頑張ってきたこと、
だからこそ、養殖という現場で頑張れる自信が付いたこと、
S原くんがその会社の養殖マグロを扱っていること、
学生達の人生を見ていると、「縁」とか「運命」とかを感じます。
でも、その全てに通じているのが、
何の形であれ、精一杯社会で頑張っている事でしょうか。
 
 
 
岡本はカギセン海洋生物学科を守るだけでなく、
発展形に持っていかなくてはいけないと、
今回の出来事を通じて強く感じました。
 
頑張れ!卒業生達!
どこで何をしていても、頑張っている限り、岡本は応援しています!
 
 
 
すっかり頭の中がマグロモードのK奈部くんから、
鮪シールのお土産をもらいました。

K奈部くん、旅立つ前にまた、学校に来てくださいね。