「水と鳥と石 後編」
『鳥類調査』
残念なお知らせです。
雨です。
みんな頑張って早起きしたのに……
実は去年はこの実習で台風が2個接近する中ぎりぎり行えたという輝かしい実績があるのですが、今年は……
雨雲ズームレーダーによると一時間ほどで雨は止みそう、よし、止んだらダッシュだ!
足元は濡れていますが雨雲は過ぎ去り、何とか調査ができました。
それぞれに調査地区の担当を決めてスポットセンサス調査。
前日に鳴き声を予習しておいたことも無駄にはならなかった。よかったよかった。
『三笠市立博物館見学』
先日、日本地質学会は全国47都道府県について、それぞれに特徴的な岩石・鉱物・化石を「県の石」として選定しました。
北海道の岩石はカンラン岩、鉱物は砂白金、そして化石はアンモナイトが選ばれました。
この三笠市立博物館では北海道産を中心に600点に及ぶアンモナイトの化石が展示されており、国内最大のコレクションとして知られています。
館長さんにご案内いただきました。
タイヤよりでかいアンモナイトの化石がずらり。
これは世界最大級のアンモナイト、殻の直径2.5m。
彼なら中に住めます。
『化石採取』
白亜紀のころ、三笠はまだ浅い海の底でした。
現在、三笠に露出している地層からはその頃住んでいたアンモナイトや二枚貝の化石が産出します。
山に鳴り響くハンマーの音。
一億年の眠りも覚めるほどの打撃音。
うまく化石が入ってそうな石を割ればこのくらいの勢いで出てきます。
鳥類、魚類、鉱物……興味の方向はみんなバラバラですが、それぞれが自分の知っていることを教えあい、知識を深め合っているうちの学科。
2日の間に欲張りな行程でしたが、今回もそれぞれに何かをつかんだようです。